くるみ

くるみの薬膳的な性質

薬膳的説明

補腎固精:腎陽虚(の諸症状)を改善します。
温肺定喘:寒性の肺のトラブルを改善します。
補気養血:気血を補います。
熱証(実熱、虚熱双方)には不向きな食材です。


くるみについて

くるみは食べるだけではなくそのままでも健康グッズになります。手に持ち、指で摘み、愛玩することで健康を保つことができるのです。

愛玩用のくるみを手療核桃、健身核桃、掌珠などと呼びます。昔は揉手核桃とも言いました。揉手核桃は明代、清代の中国で大流行し、明の熹宗などは「玩核桃遺忘国事(核桃に夢中で国事などほったらかし)」とまで言われたほどです。

清の時代には貴族の「三宝」のひとつに数えられ、皇帝への献上品の中にも現れます。そのなかのいくつかは今でも故宮博物館に保存されています。

当時は「文人玩核桃、武人轉鉄球」と言われるくらい流行し、教養人のたしなみのひとつになっていたようです。

揉手核桃を作るにはカラが厚い品種を使います。日本の山林で野生化したくるみの実はカラが厚いので、そういうものを入手したら明代皇帝の趣味を再現してみるのも一興ではないでしょうか?

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同じサーマルタイプの食材

サーマルタイプ:HOT 温性

鹿肉

鹿肉

気血を補う作用があります。 虚熱がある場合には不向きな食材です。

マトン

マトン

温中健脾:脾の機能を活性化します。 補腎壮陽:腎陽を補います。 益気養血:気と血の生成を促進します。 感染症に罹患しているとき、熱証のときは控えたほうがよい食材です。

しょうが

しょうが

発表散寒:解表作用があります。寒邪によるカゼの引き初めに効果的です。 消痰下気:咳を改善する効果があります。 温中止嘔:腹部を温め、吐き気を止める作用があります。 魚介類の毒を解毒する作用があるので、薬膳的には魚介類の料理に必須の食材です。 苦くて飲みづらい漢方薬を飲む前にしょうがの薄切りを舌にのせてしばらくすると、吐き気止めになります。

さくらんぼ

さくらんぼ

補中益気:脾などの働きを助けて気の生成を促します。 健脾和胃:脾胃の働きを調和させます。 去風除湿:風邪、湿邪を除きます。 補気、補血作用があるとする文献もあります。

とうがらし

とうがらし

温中散寒:冷えによる腹部のトラブルを改善します。 健胃消食:食べすぎによる腹部の不快感を解消し食欲を増進します。 散寒除湿:寒邪を除き、病理物質である「湿」をデトックスします。

ざくろ

ざくろ

生津止渇:ざくろは温性ですが補陰作用がある食材です。ざくろの補陰作用は陽に拮抗して熱を冷ます作用ではなく、体に潤いを与える作用です。口や喉の渇きを癒す働きもあります。 収斂固渋:ざくろには収斂作用があるので出血性のトラブルや下痢などを改善する作用があります。 1日の適量は1個。 ざくろは果実だけではなく植物全体が漢方薬になる薬の木です。 例えば花には止血、葉には潤燥、皮には駆虫などの効能があります。どの部位にも共通して収斂作用があるとおぼえておけばほぼ間違いないと思って下さい。

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