ピーナッツ

ピーナッツの薬膳的な性質

薬膳的説明

潤肺化痰:肺を潤しながら痰を除去する働きがあります。

和胃補脾:食欲不振を改善する作用があります。

これらの性質はナマのピーナッツの性質です。ピーナッツには潤肺の作用があるので燥性のトラブルのケアに適しているのですが、炒ったり揚げたりした後にはピーナッツ自体が燥熱の性質を帯びるので燥性のトラブルのケアには不適切になります。

虚熱証の人は熱処理したピーナッツを控えたほうがよいとされています。ただし大量に食べたり長期間食べ続けない限り問題はないので、神経質になる必要はありません。

◆花生衣の薬膳的作用

ピーナツの赤い薄皮(花生衣)には止血の作用があるとされています。

この止血作用は花生衣の作用というよりはピーナツ全体が脾の機能を改善し、血をあるべきところにキープする作用(脾統血)を高める結果だという説があります。その一方で花生衣の独自の功能だという見解もあります。

近年の科学的な研究によると花生衣には造血(血小板の生成作用)を促進する働きがあるそうなので、花生衣の独自の功能説が正しいのかもしれません。

アザができやすい人は薄皮ごと食べたほうがよいということになります。

ピーナッツについて

ピーナッツは落花生とも呼ばれます。中国語でも落花生と言うことがありますが、通常は詰めて「花生」と言います。また花生米という呼び方もあります。

ピーナッツは変わった植物です。花が咲いた後でスルスルとツルのようなものが伸びてきて地面に潜り込み、そこにマメができるのです。どうしてこんな進化を遂げたのか不思議です。

◆中国でのピーナッツの小歴史

ピーナッツは中国原産の植物ではありません。もともとは南アメリカの作物だったようです。これが定説。しかし中国ではピーナッツの起源についてはまだ謎があり、中国原産の可能性もあるとされています。

一般的な説によるとピーナッツは中国には16世紀に伝わりました。ちなみに日本には中国経由で伝わったようです。かつての日本ではピーナッツを「南京豆」と呼んでいましたが、それは中国から伝来したからです。

もともとは明の時代に広東や福建などで栽培が始まりましたが、清の時代には安徽省や雲南省などにも栽培地が広がっていたようです。ちなみに広東は現在でもピーナッツの産地として有名です。

最初に中国に伝来したピーナッツは小粒の品種でしたが、後に(清の同治帝から光緒帝の時代)アメリカの宣教師が大粒の品種を持ち込み、大粒の品種が急速に拡散したようです。

さらに時代が下ってドイツが青島を占領していた時代に「農業改良場」を設置して特にピーナッツの効率的な生産を研究開発したことから、現在の中国でも山東省はピーナッツ生産の拠点になっています。

現在の中国ではピーナッツは国内消費だけではなく輸出品にもなっています。日本にも輸出されていますが、国別でみると輸出先の上位とまでは言えません。ただしピーナッツ油の輸出先としてはかなりの上位に来ています。

◆中国でのピーナッツの食べ方あれこれ

日本ではナマのピーナッツを家庭で調理することは滅多にないと思いますが、中国では(地域にもよりますが)家庭でナマのピーナツを調理することも珍しくありません。

超簡単メニューとして人気なのは「酒鬼花生」です。

これはトウガラシなどの香辛料と一緒に油たっぷりでピーナッツを炒めたおつまみ。手軽に作れる上に、味付けに砂糖を使ったりサンショを使ったりして好みの味に仕上げることができるので、ピーナッツ料理の入門編としておススメです。

また日本ではあまり食べない「茹でピーナッツ」もポピュラーな料理です。ピーナッツを茹でてから調味液に漬けて冷やして食べるパターンもあります。このような冷菜は中国のレストランのメニューにも載っていることが多いです。ただし八角の香りがすることが多いので日本人にとっては好みが分かれる一品です。

さらに炒め物の具にナマのピーナッツを使うこともあります。

もちろんピーナッツを使ったお菓子もあります。飴でブロック状に固めたものや砂糖でひと粒ひと粒コーティングしたもの、さらにピーナッツペーストを使った液状のスイーツもあります。

ピーナッツペーストは調味料としても多用されます。中国に旅行に行くピーナッツ・アレルギーの人は要注意。日本のように常に注意書きがあるとは限りません。

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