みかん

みかんの薬膳的な性質

薬膳的説明

開胃理気:食欲増進作用、気の巡り(特に胸や腹)を整える作用があります。

止渇潤肺:肺陰のほか胃陰を補う作用があります。

お酒の飲み過ぎや熱性の咳を改善します。

1日の適量は最大3個。

みかんについて

みかんは5種類の薬になると言われています。

果肉部分は涼性で開胃理気、潤肺、解酒などの効能があります。これらの功能のうち日常的には「解酒」に注目したいですね。

陳皮
みかんの皮を乾燥させたものは陳皮(ちんぴ)という漢方薬になります。陳皮は温性で理気健脾、燥湿化痰などの効能をもちます。陳皮は非常に頻繁に使われる薬です。

さらにマニアックな区別を紹介しましょう。陳皮から内側の白い部分を除去した残りを橘紅といいます。白い部分だけ集めたものを橘白と言います。両者の基本的な功能は同じなのですが、橘紅は燥湿化痰の効能が強く、橘白のほうは和胃化湿の効能に優れています。

ちなみに陳皮の「陳」は古いという意味です。陳皮は古いほど良いとされている漢方薬です。何十年も寝かせたモノがどれほど優れているかはわかりませんが、少なくとも揮発成分が残っている状態のみかんの皮の薬効はかなり劣るとされています。

青皮
未成熟果実の皮と果実を青皮と言います。温性で疏肝破気、散結消痰の効能があります。理気ではなく破気と書かれていることからもわかるように陳皮よりも薬力が強いとされています。現代病の代表である肝気鬱滞の治療によく使われます。

タネ
タネは橘核と呼ばれます。温性で理気散結止痛の効能があります。気滞による痛みの治療に使われることがあります。ただし使用頻度は陳皮や青皮ほどではありません。

橘絡
みかんの袋についている白い筋を橘絡と言います。平性で行気通絡、化痰止咳の効能があります。理論上は咳止めの薬として利用できますが化痰止咳が目的の場合は別の薬を使うことが多いようです。

◆中国のみかん

みかんは中国原産の果物だそうです。栽培の歴史は長く、唐宋時代のみかん栽培地区と現代中国のみかん栽培地区はかなり重なるそうです。

みかんには多くの品種があります。日本のみかんと見た目は同じでも味が違ったりタネが多かったりするケースもあります。

しかし最近の中国のみかんのクオリティーは急速に向上しています。みかんのように木に成るフルーツは短時間では植え替えることができませんが、みかんの場合には接ぎ木という技術が使えるので優良品種への転換が早いのだと思います。

みかんの接ぎ木は戦国時代(紀元前5から3世紀)にはすでに記録されているそうです。中国の農業技術恐るべし!

ちなみに漢方薬の「陳皮」の原料になるみかんは日本のみかんとはかなり違う品種です。陳皮を作るためのみかんですから果実の味は二の次のようです。

◆みかんの仲間

みかんの仲間に相当するフルーツとしてレモンやグレープフルーツなどがあります。中国にも日本ではほとんど見かけないみかんの仲間がたくさんあります。

そうしたフルーツの大分類として「柑、橘、橙、柚」の4種類があります。これらは薬膳的には性質が異なる部分もありますので、みかんとしてまとめることはできません。

佛手、柚子(日本のユズとは違って巨大)などは薬膳的にはみかんとは違う扱いになります。



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