くらげ

くらげの薬膳的な性質

薬膳的説明

清熱平肝:肝陰虚による肝陽の上亢を抑制する作用があります。この意味を理解するにはハイレベルの薬膳理論を知らなければならないので、意味がわからなくてもスルーして大丈夫です。
化痰消積:からだに溜まった病理物質である「痰」をデトックスする作用があります。
潤腸通便:燥性の便秘を解消する作用があります。

くらげの効能について「滋陰化痰」としている文献もあります。補としては補陰、瀉としては化痰なので、よくまとめた4文字です。漢方理論を知っている人は、滋陰と化痰は真逆の作用のように感じるかもしれませんが、このふたつの作用を併せ持つ食材は珍しくありません。水道と下水道を同時にセットするイメージで理解してください。

くらげについて

くらげは本草綱目では薬としても扱われています。くらげを使った漢方処方としては雪羹湯が比較的有名です。これはくらげとクログワイから作るスープ(漢方薬)です。ハチミツを使って甘く仕上げます。

雪羹湯の功能は養陰清熱です。漢方の世界では高血圧を「陽亢」とみる場合が多いので、雪羹湯は高血圧の改善に効果がある食べ物として紹介されることもあります。

ただし高血圧を漢方的に治療する場合には全てが「陽亢」とは限らないので専門知識のある人が「高血圧を改善する薬膳」という説明をするべきではありません。丁寧に養陰清熱について解説すべきです。そうでなければ薬膳理論を勉強した意味がないからです。

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同じサーマルタイプの食材

サーマルタイプ:FLAT 平性

豚肉

豚肉

滋陰潤燥:陰を補う作用があります。 サーマルタイプは寒とする文献もあります。 補気、補血の効能があるとする文献もあります。 補陰の作用があるので過剰な摂取は痰などの病理物質への変化につながるとされています。

クコ

クコ

補腎益精:腎陰虚の諸症状を改善します。 養肝明目:肝陰虚の諸症状を改善します。 適量は最大12グラムです。 クコは薬膳にはよく使われる肝腎の陰を補う食材です。補陽とのバランスを考えながら用いるとよいでしょう。

鶏卵

鶏卵

鶏卵は黄身と白身で薬膳的な効能が違います。通常は一緒に食べることが多いので両者の性質を合わせたものが鶏卵の薬膳的な効能になります。 黄身:サーマルタイプは温性 滋陰安神:陰を補い精神を落ち着かせる作用があります。 白身:サーマルタイプは涼性 補気潤肺:気を補い肺を潤します。 清熱解毒:熱によるトラブルを改善します。

牡蠣

牡蠣

滋陰養血:陰、血を補う作用があります。この作用により血虚による不眠症を改善します。

くろきくらげ

くろきくらげ

補気補血:気血を補う作用があります。 潤肺  :燥性の肺のトラブルを改善する作用があります。 止血  :出血性のトラブルを改善する作用があります。

小豆(アズキ)

小豆(アズキ)

利水除湿:余計な水分、湿を除去します。 和血排膿:血の巡りを改善し膿の排出を促します。 アズキのサーマルタイプは文献によって温から微寒まで幅があります。現在の中国ではおおむね平性と考えられているようです。

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