なし

なしの薬膳的な性質

薬膳的説明

生津潤燥:陰を補ない乾燥性のトラブルを改善します。
清熱化痰:痰熱を除去します。
解酒  :酒の毒を解毒します。

痰、熱、燥によるトラブルを改善することから肺の守り神とも言うべき食材です。

なしについて

秋には肺をケアするために梨を煮てスイーツを作る。これは薬膳の世界では定番的な習慣です。

漢方理論によると肺のトラブルの原因は大抵の場合痰、熱、燥です。梨の功能には化痰、清熱、潤燥の三拍子が揃っているので、肺のトラブル予防にピッタリなのです。

◆調理する理由

日本では梨は生で食べるのが常識です。薬膳として梨を食べるときにはなぜ生で食べずに調理するのでしょうか。これには薬膳理論的な理由があります。

秋になると自然環境を支配する陰陽バランスは次第に陰が強くなります。このような季節には熱性のトラブルよりも寒性のトラブルのほうが多くなります。

そうなると体を冷やさないほうがよいわけです。梨は寒性ですが寒性を抑制して化痰と潤燥の作用だけを生かせれば理想的なのです。

火を通して調理することにより梨の寒性は緩和されます。これが梨を調理する理由です。

体を冷やさずに必要な効能だけを利用したいので、薬膳として梨を食べるときは煮て食べることが多いのです。同じ理由から蒸して食べる方法もあります。

この理由を知っていれば、秋でも熱性の風邪で咳を伴うようなときは生の梨が適していることがわかります。もちろん透明な鼻水が出るような寒性の風邪の場合は甘く煮た梨が適しています。

中国に古くから伝わるレシピの背景には薬膳理論が隠されていることが多いので、薬膳を勉強すると中華料理の楽しみ方が広がるというわけですね。

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同じサーマルタイプの食材

サーマルタイプ:COLD 涼性

たけのこ

たけのこ

滋陰養血:陰、血を補います。 清熱化痰:病理物質「痰」を除去します。 利尿通便:排泄を促します。 この他にも消食、明目、益気などさまざまな効能があるとされています。

りんご

りんご

生津潤肺:燥性の肺のトラブルを改善する。 除煩解暑:暑さを払う。 開胃  :食欲増進。 止瀉  :下痢止め。 醒酒  :酔い覚まし。 補気作用があるとする文献もあります。

ヨクイニン

ヨクイニン

健脾除湿:脾の機能を高め、湿を除去します。 清熱排膿:悪い熱をとり、膿の排出を促します。 漢方的には肌のコンディションを改善(イボ取りなど)するために使われることが多い薬です。一度に大量に食べても効果は期待できません。少しずつ長く続けることで効果が現れます。長く続けるにはヨクイニン粥がおすすめです。 なお中国では「孕婦慎用」とされていますから妊娠中の女性は気をつけてください。 ◆ヨクイニンと便秘 薬膳(漢方)理論によるとヨクイニンは便秘の人には向かない食材です。ヨクイニンは漢方的な意味での水分を減らす働きをもつ薬だからです。 水分(津液)が不足すると直接(津液不足)、間接(血虚便秘)に便秘の原因になります。ですから便秘の患者さんにはヨクイニンを用いないのが基本です。本によっては忌食とされています。 どうしてもヨクイニンを使いたいときは便秘を予防するための食材をブレンドするとよいのですが難易度が高いです。 現在便秘の人やヨクイニンを食べ始めてから便秘になった場合は体のコンディションに合っていません。

とうふ

とうふ

益気和中:気の生成を促します。 生津潤燥:潤いを与えて燥性のトラブルを解消します。 清熱解毒:からだの悪い熱を除去します。

ほおずき

ほおずき

清熱解毒利尿:からだの悪い熱を除去し、尿の排泄を促す働らきがあります。

そば

そば

健脾消積:脾の働きを強め滞りを解消します。 下気寛腸:気の下降を促進して腸の詰まりを解消します。 ソバには健脾作用がありますが寒性で気の下降を促すため、脾胃虚寒証の人(下痢の傾向がある人などに多い)には向かない食材であるとされています。

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