ぶどう

ぶどうの薬膳的な性質

薬膳的説明

補気補血:気、血を補います。
生津利尿:渇きを癒し排尿を促します。
解表透疹:解表作用があります。
安胎:妊娠を安定させる作用があります。

ぶどうの功能はバリエーションに富んでいます。補と瀉の作用を兼ね備えた薬膳的に多機能な果実です。

旬は夏としましたが品種により異なります。

ぶどうについて

ブドウと言えばワインです。司馬遷の『史記』にもワインについての記録がありますから漢の時代には中国でもワインが知られていたことになります。ただし当時はブドウ自体が非常に高価でしたから、特別な人以外がワインを飲む機会はほとんどなかったはずです。

ワインが普及するのは唐代になってからだと言われています。唐代の詩には度々ワインが登場するからです。

有名は「葡萄の美酒、夜光の盃」は唐代の詩です。李白の詩には水面の様子をワインに例えたものもあります。この時代の文人たちはワインがどのようなものかについて共通認識をもっていたようです。

◆漢方と葡萄酒

葡萄酒というと現在のワインをイメージしますが、医学書に載っている葡萄酒はワインとはかなり違います。

例えば『太平聖恵方』の葡萄酒は干しブドウ、麹、もち米を原料にして発酵させて作ります。干しブドウ入りのどぶろくのような酒ですね。

また『聖済総録』の葡萄酒はブドウを燗をした酒で飲み下すというものです。

『太平聖恵方』の葡萄酒は顔を若々しく保つ効能があり、『聖済総録』の葡萄酒はニキビを治す効果があります。どちらの葡萄酒も美容目的の薬膳的な療法と言ってよいでしょう。

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同じサーマルタイプの食材

サーマルタイプ:FLAT 平性

豚肉

豚肉

滋陰潤燥:陰を補う作用があります。 サーマルタイプは寒とする文献もあります。 補気、補血の効能があるとする文献もあります。 補陰の作用があるので過剰な摂取は痰などの病理物質への変化につながるとされています。

蜜棗

蜜棗

補益脾胃:脾、胃の働きを促進します。 滋養陰血:陰、血を補います。 養心安神:心血を補い精神を安定させます。

さば

さば

滋補強壮:体力を回復させる作用があります。日本語の滋養強壮と同じような意味です。 中国ではサバは一般的な食材ではなかったので薬膳的な評価が細部まで定まっていません。何らかの「補」の働きがあることは間違いありませんが、それが補気なのか補血なのか、あるいは別の作用なのか明らかにされていないようです。

とうもろこし

とうもろこし

調中開胃:食欲増進作用があります。 文献により「煎服亦有利尿之功」とされています。コーンスープには利尿作用があると考えてよいでしょう。

くらげ

くらげ

清熱平肝:肝陰虚による肝陽の上亢を抑制する作用があります。この意味を理解するにはハイレベルの薬膳理論を知らなければならないので、意味がわからなくてもスルーして大丈夫です。 化痰消積:からだに溜まった病理物質である「痰」をデトックスする作用があります。 潤腸通便:燥性の便秘を解消する作用があります。 くらげの効能について「滋陰化痰」としている文献もあります。補としては補陰、瀉としては化痰なので、よくまとめた4文字です。漢方理論を知っている人は、滋陰と化痰は真逆の作用のように感じるかもしれませんが、このふたつの作用を併せ持つ食材は珍しくありません。水道と下水道を同時にセットするイメージで理解してください。

黒ゴマ

黒ゴマ

補肝腎:陰を補うことにより肝腎の機能を促進する。 益精血:腎精、血を補います。 潤腸燥:燥性の腸のトラブルを改善します。

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