ゆり根

ゆり根の薬膳的な性質

薬膳的説明

養陰潤肺:陰を補い燥性の肺のトラブルを改善します。

清心安神:心の熱を鎮めて精神を落ち着けます。この作用により不眠を解消します。

ユリ根は肺をケアする食材というイメージが強いのですが、安神作用もあるので睡眠の質が悪い人にはおすすめの食材です。

心火による不眠を改善するにはユリ根だけではなく補血補陰の食材を積極的に使い、食事の総合的なサーマルタイプが涼性になるようにします。

現代の日本では潤肺作用よりも安神作用のほうが注目されるべきでしょう。肺の渇きよりもこころの渇きのほうが蔓延しているからです。

ゆり根について

中国ではユリ根は一般的な食材です。一番手軽な料理は炒め物ですが、粥の具材やスープの具材としても使われます。また蒸し物にすることもあります。

日本ではユリ根の流通は地域によって様相が違うようです。東京ではあまり見かけない食材ですが地域によっては一般的な食材です。

スイーツの材料として使われることも多く、コンポートにして食べることもあります。

◆ユリ根の苦み

薬膳(漢方)理論とは別に、料理の世界にも「五味」という概念があります。これは体への作用による分類ではなく純粋に味の話です。

五味の中で「苦み」は料理を作るときにあまりクローズアップされません。

しかしサンマの内臓、フキ、ゴーヤのように苦くなくては物足りない食材もあります。こうした食べ物はいわゆる「大人の味」です。調理の難易度が高く料理の腕が問われるだけに工夫のし甲斐がある世界です。

ユリ根にもほのかな苦みがあります。この苦みをうまく生かせるかどうかがユリ根料理のポイントです。

鮮度のよいユリ根を選ぶと苦みを避けることができますが、苦みを避けて通るよりも苦みをうまく生かす工夫をすることによって他の食材にはない味を楽しむことができます。

セロリのようにクセの強い野菜との相性がよいので、中国ではセロリとユリ根の炒め物は定番的な一品になっています。

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同じサーマルタイプの食材

サーマルタイプ:COLD 涼性

れんこん

れんこん

レンコンの功能は文献によって異なります。最大公約数的な効能は熱を冷まし、滞った血の巡りを改善する作用です。 この場合の熱は血分の熱(血熱)です。漢方理論によると「血分に熱がある状態」はかなりの重症です。 このようなケースは薬で治療するレベルの状態なので、薬膳を実践するうえではほとんど考慮する必要はありません。ですからレンコンは滞った血の巡りを改善する野菜だとおぼえておけばよいでしょう。 レンコンは生で食べる場合と火を通して食べる場合では効能が違うとする説もあります。この説によるとレンコンの功能は次のようになります。 生で食べると血分の熱を冷まし、滞った血の巡りを改善する作用があります。 火を通して食べる場合は補血、健脾、開胃の作用があります。

だいこん

だいこん

化痰熱:病理物質「痰」の蓄積による熱証を改善します。 下気寛中:気の過剰な上昇傾向を抑制して気の巡りを改善します。

そば

そば

健脾消積:脾の働きを強め滞りを解消します。 下気寛腸:気の下降を促進して腸の詰まりを解消します。 ソバには健脾作用がありますが寒性で気の下降を促すため、脾胃虚寒証の人(下痢の傾向がある人などに多い)には向かない食材であるとされています。

すいか

すいか

清熱解暑:暑気を払います。 止渇利尿:渇きを癒し、尿の排泄を促進します。 スイカはからだを冷ます作用が強い食材として知られていますが、サーマルタイプを「平」としている文献もあります。

牛乳

牛乳

補虚損:具体的には気血を補う作用です。 益肺胃:肺、胃の働きを促進します。 生津潤腸:燥性の腸のトラブルを改善します。 牛乳のサーマルタイプはフラット(平性)としている文献もありますが、中国では微寒と考えている人が多いようです。文献上も微寒としているものが目立ちます。

いちご

いちご

清肺止咳:熱性の咳を改善します。 解毒消腫:熱性の腫れを改善します。 イチゴには去風作用があるとする文献もあります。この場合の去風は肺経に入った風邪を除く作用であると考えればよいでしょう。

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