豚肉

豚肉の薬膳的な性質

薬膳的説明

滋陰潤燥:陰を補う作用があります。
サーマルタイプは寒とする文献もあります。
補気、補血の効能があるとする文献もあります。
補陰の作用があるので過剰な摂取は痰などの病理物質への変化につながるとされています。

豚肉について

中国の食の歴史の中で豚肉と言えば蘇東坡に触れないわけには行かないでしょう。蘇東坡は豚肉料理の代表である蘇東肉の名前の由来になった宋代の詩人であり官僚です。

歴史の教科書にも載っている話ですが宋代の中国政界には新法党と旧法党の対立がありました。蘇東坡は旧法党の考えに近く、そのために左遷され肉体労働に従事するほどに困窮したこともあります。

しかも新法の中にも良い制度があると主張することで新法党の中でも孤立するという不器用な男でした。この不器用さと実直さこそが蘇東坡の魅力です。

当時豚肉は下品な食材と考えられていました。身分のある人は羊の肉を食べ豚肉は口にしなかったのです。

そのような時代に蘇東坡は『猪肉頌』の一文を残しています。このタイトルは「豚肉を讃える」という意味です。その中で蘇東坡は「豚肉の値段は泥土と同様」と言っています。宋代の価値観によると豚肉は低級品でドロと同じくらいの価値しかないと言われていたのです。

しかし世間の評判などとは無関係に「良いものは良い」と主張したのが蘇東坡の真骨頂です。弱火でじっくり煮込むとこの上ない美味だと称賛しています。

何が旨いのか。そんなことくらい世間の評判ではなく自分の舌で判断する。旨いと思えば旨いと言う。何とも痛快な話です。蘇東坡という人の名が食の世界の永遠のレジェンドであるのは必然と言っていいでしょう。

SPONSORED LINK

同じサーマルタイプの食材

サーマルタイプ:FLAT 平性

やまいも

やまいも

補脾養胃:脾胃の働きを促進します。 生津益肺:肺の働きを促進します。 補腎渋精:腎の働きを促進し、精を保ちます。 先天の本(腎)と後天の本(脾)、さらに大気から気を取り込む肺の働きを促進することで生命エネルギーを多角的に充実させる作用があります。

鶏卵

鶏卵

鶏卵は黄身と白身で薬膳的な効能が違います。通常は一緒に食べることが多いので両者の性質を合わせたものが鶏卵の薬膳的な効能になります。 黄身:サーマルタイプは温性 滋陰安神:陰を補い精神を落ち着かせる作用があります。 白身:サーマルタイプは涼性 補気潤肺:気を補い肺を潤します。 清熱解毒:熱によるトラブルを改善します。

キャベツ

キャベツ

サーマルタイプはフラットですが清熱作用があります。また止痛作用があります。 キャベツには睡眠の質を改善する作用があるとされています。具体的には眠りが浅い、よく夢を見る、居眠りしやすいなどの症状を改善する作用があります。

牛肉

牛肉

補脾胃:食欲不振を改善します。 益気血:気血を補います。 強筋骨:筋骨を強壮にし、腰や膝の痛みを改善します。

さば

さば

滋補強壮:体力を回復させる作用があります。日本語の滋養強壮と同じような意味です。 中国ではサバは一般的な食材ではなかったので薬膳的な評価が細部まで定まっていません。何らかの「補」の働きがあることは間違いありませんが、それが補気なのか補血なのか、あるいは別の作用なのか明らかにされていないようです。

くらげ

くらげ

清熱平肝:肝陰虚による肝陽の上亢を抑制する作用があります。この意味を理解するにはハイレベルの薬膳理論を知らなければならないので、意味がわからなくてもスルーして大丈夫です。 化痰消積:からだに溜まった病理物質である「痰」をデトックスする作用があります。 潤腸通便:燥性の便秘を解消する作用があります。 くらげの効能について「滋陰化痰」としている文献もあります。補としては補陰、瀉としては化痰なので、よくまとめた4文字です。漢方理論を知っている人は、滋陰と化痰は真逆の作用のように感じるかもしれませんが、このふたつの作用を併せ持つ食材は珍しくありません。水道と下水道を同時にセットするイメージで理解してください。

お仕事で使う

食品・飲料の生産者さんまたは輸入業者さんの中で、このウェブサイトに商品のPRを掲載したいと思われる方はいらっしゃいませんか?

PRの掲載は有料となります。からだによい食材をPRしたい方はFB経由で管理者にご連絡ください。