ごぼう

ごぼうの薬膳的な性質

薬膳的説明

ゴボウは「牛蒡根」という名前の漢方薬にもなる野菜です。

ゴボウはには清熱解毒の効能があります。のどの痛み、はれ物、湿疹のような熱によるトラブルを改善します。

さらに疏風利咽の効能もあります。いわゆるカゼのうち「風熱感冒」といわれるタイプのものに効果があります。

ごぼうについて

中国ではゴボウは北は東北地方から南は広西まで全国的に栽培されています。その割には食卓での出現率が低い野菜です。みなさんもゴボウを使う中華料理を思い浮かべることはできないのではないでしょうか。

実際に中国ではゴボウ料理はあまり見かけません。中国ではゴボウは野菜というよりも薬のイメージが強い植物だからです。

この傾向は欧米でも顕著です。ゴボウは欧米では食材というよりも薬用植物と考えられているようです。薬としての用例は古くからあります。例えば『ギリシャ本草』にはゴボウの根とタネをワインで煮たものがヤケドなどの薬になると記録されているそうです。

チベット医学、モンゴル医学などの少数民族医学の文献の中にもゴボウは薬として登場します。例えばチベット医学によるとゴボウは婦人科の炎症性のトラブルをケアする効果があります。どの少数民族の医学書にもほぼ共通して炎症を緩和する作用が記されています。この効果は漢方の「清熱解毒」と共通します。

◆牛蒡茶

ゴボウを使ったハーブティー「牛蒡茶」には漢方薬と同様の効果があります。軽度の口内炎やのどの痛みを緩和するために常備しておくとよいでしょう。作り方は簡単です。

ゴボウ皮を剥いてから厚さ3ミリくらいにスライスして陰干しにします。アクのせいで部分的に黒く変色しますがそれが正常です。

乾燥したたものをフライパンで炒ります。表面が少し茶色くなれば完成です。

お湯に入れて2分くらい待つと色が出てきます。香りと色を楽しみながらゆっくりと味わいましょう。

1日の適量は6グラムくらいです。

ハチミツやナツメなどを加えるアレンジも楽しめます。

料理に使った余りのゴボウで試しに作ってみて、気に入ったら1本丸ごと加工するとよいでしょう。


◆牛蒡子

ゴボウのタネは牛蒡子(ゴボウシ)という名前の漢方薬です。牛蒡子の作用は牛蒡根とほぼ同じです。

漢方薬としてはゴボウ本体(牛蒡根)よりも牛蒡子のほうがよく使われます。明の時代の医学書『本草経疏』の中で牛蒡子は「散風・除熱・解毒の要薬」と記されているほど重要な薬です。

◆ゴボウの花

ゴボウは泥臭いイメージの野菜ですが、ゴボウにはアザミの花を小さくしたような可憐でキレイな花が咲きます。無骨な根とは対照的なイメージの花なので一度見たら印象に残る花です。

ゴボウの花を見るにはゴボウを収穫せずに放置する必要がありますが、そうするとかなり大きく育つので管理が大変です。実物を見たことがある人は自慢してよいでしょう。

SPONSORED LINK

同じサーマルタイプの食材

サーマルタイプ:COLD 涼性

牛乳

牛乳

補虚損:具体的には気血を補う作用です。 益肺胃:肺、胃の働きを促進します。 生津潤腸:燥性の腸のトラブルを改善します。 牛乳のサーマルタイプはフラット(平性)としている文献もありますが、中国では微寒と考えている人が多いようです。文献上も微寒としているものが目立ちます。

れんこん

れんこん

レンコンの功能は文献によって異なります。最大公約数的な効能は熱を冷まし、滞った血の巡りを改善する作用です。 この場合の熱は血分の熱(血熱)です。漢方理論によると「血分に熱がある状態」はかなりの重症です。 このようなケースは薬で治療するレベルの状態なので、薬膳を実践するうえではほとんど考慮する必要はありません。ですからレンコンは滞った血の巡りを改善する野菜だとおぼえておけばよいでしょう。 レンコンは生で食べる場合と火を通して食べる場合では効能が違うとする説もあります。この説によるとレンコンの功能は次のようになります。 生で食べると血分の熱を冷まし、滞った血の巡りを改善する作用があります。 火を通して食べる場合は補血、健脾、開胃の作用があります。

小麦

小麦

養心除煩:心の働きを整えます。 健脾益腎:脾や腎の働きを改善します。 除熱止渇:熱による渇きを改善します。 小麦のサーマルタイプは文献により異なります。 収穫直後と長期保存後のサーマルタイプを区別する例もあります。また小麦の部位によってサーマルタイプを区別する例もあります。 『本草綱目』によると収穫直後の小麦は温性で時間が経つと平性になります。 また別の本草書によると小麦の白い部分は熱性で皮の部分は寒性です。同じ小麦粉でも真っ白な小麦粉は熱性、全粒粉は平性、ふすま粉は寒性ということになります。

ほうれんそう

ほうれんそう

養血止血:血を補い出血性のトラブルを改善します。 斂陰潤燥:陰の漏れ出しを防ぎ燥性のトラブルを改善します。

ゆり根

ゆり根

養陰潤肺:陰を補い燥性の肺のトラブルを改善します。 清心安神:心の熱を鎮めて精神を落ち着けます。この作用により不眠を解消します。 ユリ根は肺をケアする食材というイメージが強いのですが、安神作用もあるので睡眠の質が悪い人にはおすすめの食材です。 心火による不眠を改善するにはユリ根だけではなく補血補陰の食材を積極的に使い、食事の総合的なサーマルタイプが涼性になるようにします。 現代の日本では潤肺作用よりも安神作用のほうが注目されるべきでしょう。肺の渇きよりもこころの渇きのほうが蔓延しているからです。

コーリャン

コーリャン

滋陰養血:陰、血を補う作用があります。この作用により虚熱を改善します。 健脾和胃:脾、胃の機能を促進し、調和させる働きがあります。

お仕事で使う

食品・飲料の生産者さんまたは輸入業者さんの中で、このウェブサイトに商品のPRを掲載したいと思われる方はいらっしゃいませんか?

PRの掲載は有料となります。からだによい食材をPRしたい方はFB経由で管理者にご連絡ください。