ニキビの薬膳ケア

ニキビができたら薬膳を始めよう

ニキビはふつうは病院に行くほどの症状だとは思われていないでしょう。このような病気とまではいえないトラブルをケアするには薬膳が適しています。

ニキビができたときが薬膳を始めるタイミングです。どんなトラブルがあるときでも薬膳ケアを始めるにはまず体の状態を知ることが大切です。

まず最初にどのような体の状態の人にニキビができやすいのか解説しましょう。

ニキビができやすい人のインナーバランス

ニキビができやすい体の状態はだいたい5タイプに分類できます。薬膳用語なので言葉は難しいですが、区別するのに特別な検査などは必要ないので実は簡単です。

順番に見て行きましょう!

肺胃熱盛

このタイプの人は背中や胸にニキビができることがありますが、多くは顔に赤いニキビができやすくなります。

ニキビに痛みや痒みが伴うこともあります。

薬膳理論によると、このタイプの人は「熱」によって便秘になり、そのことによって体内の「めぐり」が悪くなっています。

体内の「めぐり」が悪くなることによって体にとって余計なモノが溜まりニキビに変化します。

ティーンエージャーは生命エネルギー(陽)が充実しているので体の寒熱のバランスが「熱」に傾きがちです。ですからこのタイプのニキビは若い人にできやすいという特徴があります。

体の状態が熱に傾いているかどうかはサーマコンディション分析で検出できます。

薬膳的にケアするには体を冷ます清熱薬膳を使います。

もしも体のサーマルコンディションが「熱」に傾いているならサーマコンディション分析の結果表示画面から清熱薬膳のリストを見ることができます。

湿邪蘊結

このタイプの人の肌は脂ぎっているのが特徴です。そして口の周りに赤いニキビができます。

ニキビに痛みや痒みが伴うこともあります。またこのタイプのニキビは若い人にできやすいという特徴があります。

薬膳理論によると、このタイプの人は体の中に「湿」を溜めやすい食べ物を食べ過ぎたせいでニキビのモトになる「からだにとって余計なモノ」増えています。

湿邪蘊結は多くの点で肺胃熱盛と似ています。便秘がちの場合は肺胃熱盛で便秘でない場合は湿邪蘊結だと考えればよいでしょう。

薬膳的にケアするには体を冷ます清熱薬膳を使います。さらに体の中に溜まった「湿」をデトックスするために「化湿」作用のある食材を積極的に利用するとよいでしょう。

生野菜は基本的に体を冷ます

衝任失調

女性で生理の前に赤いニキビが目立つようになる人はこのタイプです。

多くの場合に生理痛などのトラブルが伴います。

このタイプはさらに陰虚タイプと陽虚タイプに分かれます。

陰虚タイプの人には寝汗が多く手のひらに熱感を感じるなどのサインが現れます。

陽虚タイプの人は多くの場合に「冷え性」です。

陰虚と陽虚はサーマコンディション分析で検出できます。

陰虚の場合は補陰薬膳を使い、陽虚の場合は補陽薬膳を使ってケアします。

補陽薬膳と補陰薬膳
陽を補う効果がある薬膳が補陽薬膳、陰を補う効果がある薬膳が補陰薬膳です。陰陽のバランスに問題がある場合には補陽薬膳や補陰薬膳が効果的です。

上手な薬膳ケア

自分の体のコンディションを理解し、そのコンディションを高める食事をとるのが薬膳です。

長く続けることによって薬膳の効果が現れます。ですから薬膳は生活の一部にしてしまうことが大切です。

薬膳の効果が現れるとニキビが改善するだけではなく、肌のコンディションが向上します。

薬膳ライフを続けるためには特別な料理を食べる必要はありません。ニキビが気になるなら今日から薬膳ライフを始めましょう!

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