補陽薬膳と補陰薬膳

生命エネルギー

薬膳理論によると陰と陽は生命エネルギーの一種です。体の寒熱バランスとの関係では次の関係が大切です。

陰:体を冷ます
陽:体を温める

陰と陽のバランスが良ければ体の寒熱バランスに偏りがなくなります。偏りがない状態が薬膳的に理想的な状態です。

補陽薬膳

陽が不足(弱って)して体が冷える状態を陽虚証(虚寒証)と言います。

この場合は単に体を温める薬膳よりも陽を補う効果がある補陽薬膳のほうが効果的です。

陽を補う食材(補陽食材)はニラ、エビ、羊肉などです。あまり多くの種類はありませんが、陽が不足している場合には意識的に利用するようにしましょう。

この記事のトップの画像はニラとエビの餃子です。薬膳的には強力な補陽薬膳です。

補陰薬膳

陰が不足(弱って)して体が熱をもつ状態を陰虚証(虚熱証)と言います。

この場合は単に体を冷ます薬膳よりも陰を補う効果がある補陰薬膳のほうが効果的です。

陰を補う食材(補陰食材)は多種多様ですが、陰を補うときには注意が必要です。

陰は体内の「めぐり」が悪いと様々な病理物質に変化するからです。

ですから陰を補う料理(補陰薬膳)には「めぐり」を促進する食材を一緒に使うのが理想的です。

上の写真はヤマイモ、砂糖、モチ米、コショウで作る山薬湯圓です。赤いモチ米も使われているので色がついています。

ヤマイモ、砂糖、モチ米は気や陰を補う食材ですが、ここに「めぐり」を促進するコショウが加わることによって、気や陰がマイナスに作用することを防止しています。

タイトルとURLをコピーしました