腰痛の薬膳ケア

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腰痛も薬膳でケアできるの?

腰痛にはヘルニアなどハッキリとした原因がある場合もありますが、検査をしても原因がわからない場合もたくさんあります。

ハッキリとした原因がわかっている場合にはその原因を治す治療を受けるのが最善の対処法です。

原因がわからず痛み止めの対症療法だけで対応している場合には体質改善が有効です。こういう場合にこそ薬膳を始めるとよいのです。

腰痛のタイプ別薬膳ケア

薬膳には「腰痛の薬膳」のような決まった料理はありません。薬膳はひとりひとりの体のコンディションに合わせて食べ物を選ぶテクノジーだからです。

では腰痛の人のコンディションはどうなっているのでしょうか。典型的なコンディションを順番に紹介しましょう。

寒湿腰痛

雨の日や寒い日に腰痛が悪化する腰痛は寒湿腰痛というタイプです。このタイプの腰痛は温めると痛みが和らぐという特徴があります。

このタイプの人には温性の薬膳が適しています。また料理には「化湿」作用がある食材を積極的に使うとよいでしょう。

湿熱腰痛

腰痛に熱感が伴うのは湿熱腰痛というタイプです。温めると痛みが悪化し、冷やすと軽減するのが特徴です。

このタイプの人には涼性の薬膳が適しています。また料理には「化湿」作用がある食材を積極的に使うとよいでしょう。

血滞腰痛

痛む箇所が一定していて刺すような鋭い痛みがあるのは血滞腰痛です。日中よりも夜間のほうが痛みが強いのが特徴です。

このタイプの腰痛はマッサージで痛みが軽減します。

薬膳的にケアする場合はまずサーマルコンディションを判定します。サーマルコンディションはこのサイトのトップページのツールで判定できます。

薬膳を作るときには食事のサーマルタイプをサーマルコンディションに適したものに設定し、理気作用、行血作用のある食材を積極的に使うとよいでしょう。

腎虚腰痛

腎虚腰痛の特徴は重い感じの痛みです。このタイプの腰痛は体が疲れると悪化します。逆に休息すると軽減します。

腎虚腰痛は慢性的な腰痛です。高齢者や病後、産後など、生命エネルギーを消耗した人の腰痛はこのタイプであることが多いとされています。

腎虚腰痛には陰虚タイプと陽虚タイプがあります。

陽虚タイプの最大の特徴は「冷え性」です。手足が冷えるだけではなく腹が冷えることもあります。

陰虚タイプの人には肌の乾燥やのどの渇きなどの「潤い低下」や手のひら足の裏の熱感などのサインが現れます。また寝苦しくなり不眠になる場合もあります。

陽虚タイプの場合には温性の薬膳が適しています。また補陽食材を積極的に使うと効果的です。

陰虚タイプの場合には平性またはやや涼性の薬膳が適しています。補陰作用のある食材を積極的に使うと効果的です。

慢性と急性

腰痛にはいくつものタイプがあるのでどのように区別すればよいのかわかりづらいかもしれません。

ひとつの目安としては、慢性的な腰痛なのか急性の腰痛なのかの区別です。

慢性的な腰痛は多くの場合に腎虚腰痛です。

急に痛みが出る「ぎっくり腰」は多くの場合に寒湿腰痛または湿熱腰痛です。

何度も激しい痛みに襲われた経験があるなら血滞腰痛の可能性が高いと考えます。

痛みの激しさ

鈍痛、重い感じ、だるい感じの腰痛は腎虚腰痛です。寒湿腰痛や湿熱腰痛にも重い感じが伴います。

刺されるような強い痛みは血滞腰痛です。

薬膳理論によればどのタイプの腰痛もインナーバランスの乱れが原因です。急に痛みが出る場合でもそれ以前に体のバランスは乱れています。

薬膳によってこの乱れを改善すると体質が変わり腰痛が発症しなくなります。

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